フノノ旅する日記ブログ

The World is Wonderful!◯◯への一歩は必ず踏み出せる!

砂漠のトレッキングをしてきたよ!途中熱に侵されながら...(・Д・)ノ Final Day!

トレッキングもようやく最終日。

エイラットまでの距離も残すところあと8,9kmとなったDay Final。

 

一晩前から急に体調を崩し、咳と頭痛にうなされながら一夜を明けました。

風邪です。こともあろうことか砂漠のど真ん中で風邪を引いてしまいました。

 

心配したハベリーム(友達)は薬や水を持ってきてくれました(涙)

 

なんとか起き上がりますがフラフラで食欲は無く、

朝食はお茶しか飲めませんでした(´・Д・)」

 

こんな状態でトレッキングを続けるのも本当に無謀だとも思いましたが、

折角ここまで来たからと言う気持ちでなんとか歩き出します!

 

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暑いはずなのに寒気を感じながら峠を越えに行きます!!! (T ^ T) 

 

風邪を引いたり、病で床に臥せっていたりしている様な身体が通常の状態ではない時、

普段考えない様な事が頭に浮かんだり、思い出したりすることって無いでしょうか?

 

みなに遅れを取りつつも必死の思いで渓谷の中を歩いていた時、一人様々なことを考えていました。

日本で働いていた時のこと...

イスラエルに来てからのこと...

これから自分はどういう人生にしていきたいかということなどetc...

 

そんなことを考えていたら前の方でなんだかワイワイやってるのが見えました。

なんだろうと思うと、友達がいつからあるか分からない水溜りにザブンしてます!!!!👇

 

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こっちのひとはこんなことばかりやってます!

 

さてそうこうしてるうちに渓谷も通り抜けいよいよ峠越えです。

 

この時の登りが本当に死にそうなくらいキツかったです。

多分熱はあったし、身体は怠いし、頭痛はするし、咳は止まらないし....

それでも自分でなんとか歩かないことには前に進みません!

強靭とは言わないまでも、体力のある身体に育ててくれた親に心から感謝です(T ^ T)

 

やっとの思いで峠を登り切り、休憩します。

直ぐさまザックにもたれて出発するまでとりあえず寝ます!!

休憩時は食べてエネルギー補給よりも寝ることに専念することにしました!!!!

 

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 ようやくあとは下るだけ.....

 

下りきったところで昼の大休憩です。

またまた褐色の谷間で思いおもいに身体を休めます。

 

自分は腰を下ろすやいなや再び仮眠を取ります。

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よくそんなところで休憩できるなー

危なさを超えてむしろ感心してしまいます 

 

どれくらい眠ったかわかりませんが、そろそろ行くぞいと起こされました。

 

エイラットまではもう少しです。

よく寝たせいか少し体調も回復したように感じます。

昨日に引き続き何千万年という年月をかけて雨で浸食してできた

渓谷を降りていきます。

ところどころ湿っていたり、わずかに水溜りが残っていたりしていて、

こういう場所では砂漠の動物、アイベックスが水を飲みに来ます。

 

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そろそろ体力も限界に近づいてきましたよ...... 

 

渓谷を抜け平坦な場所をひたすら歩いていると何やら近づいてくるものが見えます。

何と迎えのバスがガンガン走ってくるではありませんか!!!

 

こんなとこまでバスが来てくれるなんてさすがだなー

 

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ヤッタ!とにかく歩き切りました!安心感と疲れで座ってすぐ眠りこけました....

 

気がつくとエイラットのビーチに到着。

そこにはサマールのスタッフが大きな天幕を張ってビールやスナック菓子を

用意してくれていました(=´∀`)人(´∀`=)

 

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みなと言葉を交わしビールを飲みます。

紅海には風が吹き、海面は小刻みに波打っています。

対岸のヨルダンサウジアラビア方面も綺麗に見えます。

 

トレッキングの機会をくれたキブツ、雄大な砂漠の景色、

風邪の自分を助けてくれたハベリーム、毎日食材を運んでくれたスタッフ、

海を見つめながら感謝の気持ちで心が満たされるのを感じます。

 

トダ ラバラバー!

砂漠のトレッキングをしてきたよ!途中熱に侵されながら...(・Д・)ノ Day 3rd.

シャバットシャローム

 

土曜日の今日はイスラエルではシャバット安息日です。

なので挨拶もシャロームにシャバットを付けます。

もともとシャロームとは「平和」という意味なので、「平和な安息日を!」という

挨拶になるわけですね。

 

さて、トレッキングDay 3rd.もちろんこの日もみな自由な感じで起き出します。

自分はまだ暗いうちに朝のトイレを済ませました。

 

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ベースキャンプの全体風景 その1

 

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ベースキャンプ全体風景 その2

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起床時間も何にも決まってない砂漠での自由な目覚め!!! 

 

さてこの日の朝食は、昨晩の残りのピタパンに目玉焼きとか野菜とかを挟んで

クルクル巻いてかぶりつくというどこかのファーストフードチェーンでも出るようなメニュー。

しかし、こっちの方が健康的です。変な化学調味料は入ってないし、野菜はオーガニックだし、街中で食べるのとはわけが違うのし....etc 👇

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こんな感じでみな思いおもいに朝食を食べ、その日のサンドを作っていると

気がつけばもう勝手に何人か砂漠の彼方へ歩き出していってます。

 

ここはイスラエル。砂漠のトレッキング。

出発時間も特に決まってないので好き勝手に行動できちゃうんです。

取っていいのは写真だけなんてこともありません、何千万年前の化石もクリスタル石も

ゴロゴロと取りたい放題。

 

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先頭集団と最後尾とは2キロ近く離れちゃってます

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休憩中はこっちの10代の若者にヘブライ語を教えてもらったりします

 

3日目はガレ場を登ったり、枯れた渓谷の中を歩くのがメインでした。

そして山登りも。

しかし、ガレ場も渓谷もどれも何千万年という時間をかけて滅多に降らない砂漠の

雨が少しずつ削っていったものばかり。砂漠の中を歩くということは、まさに

地球の歴史そのものの証人になることができるという感覚です。

 

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雨が降れば川になり大地を少しずつ削っていく

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ガレ場と呼ぶには巨大すぎる巨岩ばかりがゴロゴロ

 

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こういった渓谷をひたすら歩き、登り、岩を越えていくと開けた場所に出ました。

そこには野生のヤシの木が自生をしていて陰もできていたので、長時間休憩をとります。しかし、このあたりから原因不明の咳がやたら出るようになり、食欲も失っていきました。ただまだこの時は体調も良かったので、暑さには萎えますが峠を越えに歩き出します。

 

そして、この峠からの景色が素晴らしかったです。

木は一本も生えておらず、ただ砂と荒涼とした山しか見えない無機質な大地なのに、

その無機質さゆえ余計に迫ってくるように見えます。迫力があるしか言えない景色。

鉄塔など人工物が何もないおかげで原始の砂漠の荒々しさを全身で感じることができます。

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砂漠と言っても白黒、茶色、赤色など様々な色彩が見られます

 

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崖っぷちでも休憩 

 

この峠から一気に下っていくとさらに赤褐色の一帯があり、その裏の風通しの良い

谷間でまた休憩です。まるでスターウォーズに出てきそうな自然の休憩場所。

自由行動です。

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この山の裏を右端の途切れるところまで渓谷を下る

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昼寝するのも、砂遊びするのも、崖を登るのも何しても自由! 

 

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友達はこんな窪みで休憩 

 

最高の休憩場所でした。でも咳はなかなか止まりません。

でもあとは渓谷をひたすら下るだけ。安息日前日なので夕食はもしかしたら

豪華かもしれないという期待を持ちつつ歩き出します👇

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やっとの事で渓谷を下り終えると、彼方にこの日のベースキャンプが見えてきました。

いやいや今日はしんどかったなとザックを降ろししばらくしていると

急に体がだるくなり体は寒気を感じ始めてきました。

この瞬間、あゝ風邪を引いたなと思いました。こうなればとにかく早くシュラフに入って寝るのが一番と思い誰よりも早く寝ました。

途中、熱にうなされながら悶えていると友達が心配して水や薬を持ってきてくれました。トダラバー!

夜中、何度も起きてゲホゲホ咳き込んだり、水を飲んだりこんなに風邪でしんどいのは

5年振り程でした。

 

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ようやくベースキャンプが見えてきた!

 

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メインの丸焼きも結局一口も食べれず!(涙) 

 

残りあと1日。休むためキブツに帰るか、最後まで歩き切るか迷いながら朝を迎えました。

 

いよいよ砂漠のトレッキングも最終日。イスラエル最南端の街エイラットでは待っていたものは....次回 Day 4th.へ続きます。

 

それではレヒトラオート!

砂漠のトレッキングをしてきたよ!途中熱に侵されながら...(・Д・)ノ Day 2nd.

シャロームハベリーム!

 

さて、イスラエル式トレッキング初日から一夜明けた翌朝は、素晴らしい朝焼けを見ることができました👇

 

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さて、まず朝メシ前の日々の習慣といえば、朝のトイレです!(´・Д・)」

朝焼けを見ている人からあまり見えないところを探し、少し穴を掘っていざっ!!!

 

ハアァこんな清々しい場所で用を足せる感覚を一体どれだけの人が経験したことがあるでしょうか......日本アルプス槍ヶ岳連峰を見渡しながら朝食を取るのに勝るとも劣らない至福感と清涼感があります。

 

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トイレを済ませスッキリしたまましばらく朝焼けを眺める

紙はちゃんと燃やしました!!! 

 

さて、この日の朝食は昨夜の残り物のスープとシュニッツェル!

シュニッツェルとはもともドイツからの移民が持ってきた料理ですが、

イスラエルでは衣をつけて揚げた言わばカツレツです。

これをみんなスープやパンと一緒にガツガツ食べ、エネルギー補給です。

 

昼食のサンド用にみなカツレツサンドをせっせとこしらえます(^ ^)👇

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後ろは軍事用アンテナ 

許可有り無しなのか軍用敷地内に野営してたんですね.... 

 

この日のなんの出発の合図もなく、準備ができた人から

バラバラに歩き出します!そして今日は朝から暑い! 日差しもなんだか強い!!!

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暑さのせいか途中体調を崩し一旦離脱するひとも出てきましたが、それでも一行は

構わずどんどん先に進みます(・Д・)ノ

あと何故かサンダルで歩いている友達も何人かいて、逞しいなーと思いつつも

足を悪くして一人離脱(笑)これは暑さのせいではないですね。

 

イスラエル人の気質というかスピリットというかどこまでも個人の責任は個人で負う、

ちょっとやそっとのことではへこたれない精神には学ぶものがあります。

これは全員兵役を経験しているからなのか、この国とユダヤの民が経験してきた数々の悲惨な歴史が背景にあるからなのか未だよく分かりません。

 

ともあれ初日とは打って変わって猛烈な暑さなため危険な時間帯は避け、

崖の陰で長時間休憩です!

友達に止められるも暑さに我慢できずシャツを脱いで歩いていたら、

ザックのショルダーとシェストストラップで妙な焼け具合になってしましました!

( ̄ー ̄ )⏬これにはみなに笑われました...

 

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友達と毛あり毛なしに関して話し合います(笑)ヽ(´o`; 

 

長い休憩を終え、さらに数時間歩くとようやくこの日のベースキャンプが見えてきました。この日は距離も長くなかなかにみな疲れた様子。

でも、ベースキャンプではすでに準備スタッフがピタを焼いたり野菜を切ったりなどして夕飯の支度をしてくれているので有り難い!

とりあえず、またまた残り物スープに水と野菜を足してかさ増しさせたものを食べます。

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この日は崖の下で野営です!早速ピタパンを焼いてます(^ ^)

 

この日はキブツから楽器まで持ってきてくれたため夜は焚き火を囲んで楽しい演奏会でした。

 

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思いおもいの場所に寝床を準備します

 

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焚き火、音楽、ピタパン...今日も砂漠の夜がやってきました 

 

Day 3rd.以降は熱に侵されながら決死のトレッキング ...

 

それではレヒトラオート!

砂漠のトレッキングをしてきたよ!途中熱に侵されながら...(・Д・)ノ Day 1st.

シャロームシャローム

 

日本の今頃はかなり冷え込んできているのでしょうか...

こちらイスラエル南部は朝晩は寒くなってきても、日中はプールにでも

行きたくなるような暑さになります。

 

そんな中、先週の4日間砂漠を約50キロトレッキングをする 旅に参加してきました。

これはキブツサマールの毎年の恒例行事らしく大人から子供まで50人以上が参加しました。

 

ということで、今回はトレッキング4日間をダイジェストでお伝えしようと思います!

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Day 1st.

初日の出発は早いです。

AM0500、ダイニングホールに大量の野菜とパン、チーズ、コーンフレークetc....

出発直前にその日の朝食と昼食を各自作ります。

自分勝手なスタンダードからすれば、サンドイッチくらい前日に用意しておけばいいじゃねえか....と言いたくなりますが、そこはイスラエル

皆バラバラにやってきてはコーヒー飲んだり作ったサンドイッチを早速食べたり、

バス出発の直前までゆったりとした感じです(ー ー;)

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裏口の駐車場では、参加者の他の荷物やマットレスなどトラックに積み込む準備をしています。 参加者でもキブツに残るメンバーは、その日泊まるベースキャンプまで

大量の食料や水、マットレスを届けてくれるのです。

 

日中はサンドイッチと水だけ担いで歩き、夕方の到着までには届けてくれる食材を皆で調理し、夜を過ごし、また次の日歩くという何とも都合の良い旅の始まりです(笑)

 

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マットレスは普段ベッドで使うような分厚いものをみなじゃんじゃん持ってくるので驚きです

キャンプ用のコンパクトサイズを使うなど自分のみでした....

 

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ヨルダン側から昇る朝日は毎日美しい...

 

出発地はシャハルート(Shaharut,שַׁחֲרוּת)という砂漠の中でも果てしなく孤立した集落からです。

聞けばこの集落、30年前ほどから人が住み始めたらしいのですがあまりの孤立感からつい10年前までは国もここに集落ができていたことすら気が付かなかったらしいです!

なら電話は?住所は?など質問がつきませんが、勝手にヒトビトが住み始めたため

国側は近年移り住んできた何家族かに罰金を払わせるため法廷沙汰にまでなったらしいです....(´・Д・)」

今住んでいるひとのほとんどは自然派系のアーティストたちとのことです。

 

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シャハルート  集落の一部 

 

ともあれ、バス到着後いよいよ出発です。

日本ならここでいちいち集合させて点呼とったりするでしょうが、

そんなものは全くありません!降りてすぐタバコを巻き出したり、着替えをし始めたりと歩き出しもみ〜〜んなバラバラです。

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バラバラで出発!

 

まずは2時間くらい歩くのかなーとまた勝手な自分のスタンダードで考えていたら

見事に裏切られました。

歩き出して約10分、いきなり崖のてっぺんで30分休憩!(笑)

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コーヒー沸かしたり朝食食べたり用を足したり寝転んだり....

イスラエルのトレッキングはどこまでも自由なのです!

休憩の後はひたすら砂の大地を友達とおしゃべりしながら歩きます👇

 

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砂漠はつづくよどこまでも......

 

昼前になり気温も上がってきたので崖の影で長時間の休憩です。たっぷり2時間!

暑さと足もかなり疲労感があったのでこの時はシエスタを取りました。

周りも同様ひと寝入りです*1..zzzZZ

 

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トレッキングと休憩を繰り返し、夕方16時頃に初日の野営地に到着!

この日はティムナ渓谷(国立公園)の崖の最上部に野営です。

野営といっても先述したように、すでにトラックは到着しており

食事の用意は完璧。あとは自分のマットレスと探し好きな場所に

寝床を確保するだけというお手軽さ(^ ^) 準備してくれたみんなトダーラバー!

 

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ティムナ渓谷全体が見渡せる

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逆さに見ると面白いからということでやってみる.....

 

このティムナ渓谷。人類の歴史はおろか恐竜よりもはるか太古の歴史を地質的に

直に触れ見ることのできる貴重な場所です。上の写真の渓谷中心にある黒色の山は5億年以上前のカンブリア紀に遡る造山活動の結果で、歩きながら貝などの化石を見つけることもしょっちゅうあります。

また古代エジプトの時代、人を住まわし銅を掘り出していたため銅鉱山や神殿の跡も残っています。一説には夏は灼熱の砂漠なので冬の時期に奴隷を連れてきては坑道を掘らせ、銅を掘り、鍛練所で働かせていたと言われています。

 

そんなことでこの日の夕食は野菜たっぷりスープとキブツで取れた焼きトウモロコシでした👇

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夜は必ず焚き火をします。イスラエル人は焚き火大好き! 

 

皆それぞれの夜を過ごし、寝袋に入って行きました....

 

Day 2nd.へ続く

*1: _ _

キブツ生活 ナツメヤシの収穫って一体どんなんだ?!①

 

シャロームハベリーム!

 

前回の投稿からだいぶ時が経ってしまいました。

しかし、その間にも砂漠の生活では様々なことがあったのに

伝えることができずごめんなさい!

 

この一ヶ月間、とにかく収穫✖️3の毎日でした。

夜間作業もかなりやりました。

 

ということで、サマールのナツメヤシの作業の様子をお伝えします!

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キブツの朝は早い!ヨルダン側の山からの日の出 0650頃 

 

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みんな大好き大粒ナツメヤシ!メジュール

現在イスラエルのみならず、アメリカ東部や北アフリカ・中東で生産されている

最も一般的なこのナツメヤシはとにかく大粒で食べ応えがあります!

休憩中にビスケットでサンドウィッチ状態にしギューッと押し付け

食べるのが最近ハマってます( ^ω^ )👇

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さてメジュールの作業方法ですが2種類あります。

 

①大型マシンを2機使いヤシの木を揺らし受けとめる方法

② 中型マシンに乗りひとが直接袋を揺らす或は房ごと切り落とす方法

 

①の方法はサマールが既存のマシンを独自に改造・改良したものを

使用し収穫するといもので作業の様子は迫力さえあります!!!

 

2種類のマシンは下のものを使います👇

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揺らして落ちてくるナツメヤシを受け止めるネットキャッチャーマシン

名称:ミミズク号(ヘブライ語:ティンシェメットgou)

サマールのキャッチャーマシンの中では最大の21mまでブームが伸びます

 

揺らすマシンというのはトラクターの先端に取り付けられた

シェイカーで木を挟み幹をリズムに強弱をつけ揺らし

ヤシの実をネット上に落とすというものです👇

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シェイカー部分 アタッチメントは独自製作

トラクターメーカー:J.C.Bamford (英国)

名称:現在無し (笑) ´д` ;

 

 収穫の手順は以下になります。

言葉で説明するのは困難ですがこんな感じです。

あとは貴方の想像力に任せますのでヨロシクっ!

 

***1グループ総員数6名***
ネットキャッチャー3名(ドライバー1,ベルトコンベアー操作2名)
トラクター兼シェイカー1名(ドライバー)
トラクタードレー上2名(ナツメヤシの選別とパレットへの積載)


①キャッチャーがネットを閉まったまた木へ移動
②位置を定めマシンで挟み上部へ移動しネットを広げる
③シェイクマシンは下部を挟み待機
④シェイクマシンが準備完了したらキャッチャー上のドライバーが
 遠隔操作でシェイクマシンを振る
⑤シェイクマシンに配置された作業員2名はネットを伝って落ちてくる
 ナツメヤシをベルトコンベアーを操作しカゴに5キロほど落とす
 これを収納場所が一杯になるまでカゴを変えながら入れ続ける
⑥ある程度熟しているものを落としたらキャッチャーはネットを閉じ下部へ降り
 次の木へ移動開始
⑦トラクターもシェイカーを引き移動
⑧キャッチャーの収納場所が満タンになった時点でトラクターに
 スライド式でカゴを移動させる
⑨この一連の作業の間、ドレー上の2名は選別とパレットへの積載作業をする
(10)作業員はたまに音楽にノッテくるとダンスしながら作業する

 

伝わりますでしょうか?´д` ;

 

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キャッチャーマシンの収納場所 

トラクターに移しているところ

 

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 キャッチャーマシンからドレー上の様子

トラクターの二人は中学3年生 早朝から午後まで手伝ってくれます

 

ところでこっちの中学生は未だ10代だからといって様々な場面において子供扱いされていないような気がします。毎日ではないですが、大人達に混じってしっかり作業しています。大型マシンの扱いも14歳くらいになれば大人に教わり始め、慣れてくれば作業員を乗せ運転を任されたりもします。日本ではなかなか目にすることができない光景だと思います。

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中3でも堂々運転!

 

毒の棘に注意だよ!低木メジュールの収穫( *`ω´)

タラの木にも棘があるようにナツメヤシの木も低いと野生動物に甘い実が狙われるというのを知っているのでしょう。

 

低木のメジュールにはその先端に毒を持った長い棘が房の元にたくさん生えています。

毒の脅威については前回の投稿に書いた通りですが、どれだけ注意をしていても

刺さる時は刺さります!!!

 

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大型マシンが入り込めないメジュールの低木 

 

これらのヤシの木には中型マシンで袋の下から潜り込むように入り

袋を直接手で揺らし実を落とし袋だけを回収していきます。

満載になったら別のトラクターを呼び積み替え、農園に点在する仕分けとカゴ入れ、パレットへの積載場所まで運びます。

 

とまあ、こんな感じで毎日やっています。

小国ですが農業技術大国であるイスラエルならではのハイテクマシン✖️人力が

ナツメヤシ収穫における鍵といえます!( ^ω^ )

 

それでは午後は暑すぎるのでシエスタしまーす

 

レヒトラオート!