エルサレム旧市街へ ② 神殿の丘&岩のドーム
シャローム!
昨日の土曜日はシャバットでした。
シャバット(Sabbath,שבת)とはイスラエルにおける安息日のことです。
ユダヤ教の暦に置いて最も大切な1日であり、一切の労働をしてはいけない日と
されています。それはなぜか...
十戒の中で守ることを教えられているからです。
厳格派のひとたちは機器の操作や火の扱いを一切できなくなるため
金曜日の日没までに食事を作り終える必要等もあります。
以前、ハリポッター新刊の販売をシャバットに行った本屋が政府から罰金を受けたということもあり、オフィスや銀行はもちろん一部を除き国の公共交通機関は全体的にストップします。
地中海へ沈む太陽 テル・アビブ
さて、前回の投稿ではユダヤ教の聖地、嘆きの壁を取り上げました。
今回は、イスラム教における第三の聖地神殿の丘と岩のドームについて
書きたいと思います。
皆さんも一度は教科書等で見たことはあるのではないでしょうか。
ムハンマドが昇天した場所...
黄金に輝く屋根とドーム全体の壁を埋め尽くす繊細且つ緻密なアラビア模様の細密画
があまりにもシンボリックでありインパクトがあります。
そのインパクトがあまりにも強さがあるため、
人間がというより神が一夜にして創り上げたという説明の方が納得がいくほどに
美しい建築物だと思います。
ため息が出るほどに美しい 上部にはアラビア文字も混ぜ込まれている
<神殿の丘>
この神殿の丘(ハラム・シェリーフ)はイスラム教だけではなくユダヤ教、キリスト教の聖地でもあります。
- ユダヤ教の聖地:丘の中心に建つドームの中の岩は世界が創造された際の「基礎石(エベン・シュティア)」と言われ、エルサレムの中心、ひいては世界の中心であるとしています。古くはソロモン王の神殿があった場所とされ、ダビデ王が神の契約の箱を置いた場所とも言われており、2000年前にはイエスも頻繁に訪れたといいます。
<岩のドーム>
エルサレムのシンボル的存在ともなっている岩のドームは、預言者ムハンマドが天使を従え、天馬に乗って昇天したと言われている聖岩を抱え込むように建っています。
残念ながら現在、ムスリム以外の入場は禁止になっています。
上の写真でも分かるように八角形の壁は全面細密画のタイルがびっしり貼られ、
ドーム全体をずっと眺めていても、模様を細かく近づいて見ていても飽きることはありません。個人的にはキリスト教に関する絵画や教会内のデザインよりアラビア紋様の方が好きです。
イスラム教では偶像崇拝を徹底的に排除している分、神への畏敬の念や奉仕、信徒同士の一体感等を全て模様に表現しているのでないかと思っています。
またミナレットのスピーカーから流れてくるクルアーンの読経はなぜか落ち着いた気分になります。
特に早朝に街のどこかから流れてクルアーンを聞きながらウトウトするはどうして心地よい気分になるのか自分でも不思議です。例え理解できなくでも、アラビア語独特な響きは何かひとを落ち着かせる要素が含まれているとも勝手に思っています。
一通りドームを回りながら鑑賞を楽しんでいると、
やはり来ます。
イスラム教への勧誘するにーちゃんが。
大体中国語、英語、日本語etc.いろんな言語に対応した冊子用意しています↓
新興宗教ではないので、中身はしっかりとまとめられているのでパラパラとめくりながら、にーちゃんとあーだこーだと話すのはいい暇つぶしになります(笑)
冊子もくれよと言うと、これでお前も信徒同士だと言わんばかりに満面のニコニコ顔で
どーぞどーぞ!何冊でも持って行ってくれ!という感じでくれます( *`ω´)
神殿の丘を散策しているとメッカの方面を向き熱心にクルアーンを読んでいる人や、
絨毯を敷いて祈る人も多く見えます。
長老のようなオーラを放つお爺ちゃん井戸端会議的な様子も間近で見れます↓
ムスリムモスクで好きなのは、祈りは寺院内だけでなく外でも多くの信者が一同に会する分とても広く作られておりたいてい風通しも良いです。
また、地面に大理石を敷き詰めたりもしているため影に入るととてもヒンヤリとし、
歩き疲れた足を休めるのにも適していると思っています。
そんなことは信者には言いませんが、自分の中でムスリムモスクは街の喧騒から離れ勧誘のにーちゃんと世間話を楽しみ尚且つじっくり模様を鑑賞しながら休むことができる
憩いの聖域として勝手に決めています!(笑) ( ´ ▽ ` )ノ
木綿商人の門をくぐり丘に向かうムスリム女性たち
ゆっくり休みながらその後の1日の予定を考え、
神殿の丘を訪れることができた幸福感に浸りながら繁華街へ戻りました。
それでは今日も良い1日を!ヨムトーブ!