キブツ生活 ナツメヤシの収穫って一体どんなんだ?!①
シャロームハベリーム!
前回の投稿からだいぶ時が経ってしまいました。
しかし、その間にも砂漠の生活では様々なことがあったのに
伝えることができずごめんなさい!
この一ヶ月間、とにかく収穫✖️3の毎日でした。
夜間作業もかなりやりました。
ということで、サマールのナツメヤシの作業の様子をお伝えします!
みんな大好き大粒ナツメヤシ!メジュール
現在イスラエルのみならず、アメリカ東部や北アフリカ・中東で生産されている
最も一般的なこのナツメヤシはとにかく大粒で食べ応えがあります!
休憩中にビスケットでサンドウィッチ状態にしギューッと押し付け
食べるのが最近ハマってます( ^ω^ )👇
さてメジュールの作業方法ですが2種類あります。
①大型マシンを2機使いヤシの木を揺らし受けとめる方法
② 中型マシンに乗りひとが直接袋を揺らす或は房ごと切り落とす方法
①の方法はサマールが既存のマシンを独自に改造・改良したものを
使用し収穫するといもので作業の様子は迫力さえあります!!!
2種類のマシンは下のものを使います👇
揺らして落ちてくるナツメヤシを受け止めるネットキャッチャーマシン
名称:ミミズク号(ヘブライ語:ティンシェメットgou)
サマールのキャッチャーマシンの中では最大の21mまでブームが伸びます
揺らすマシンというのはトラクターの先端に取り付けられた
シェイカーで木を挟み幹をリズムに強弱をつけ揺らし
ヤシの実をネット上に落とすというものです👇
シェイカー部分 アタッチメントは独自製作
トラクターメーカー:J.C.Bamford (英国)
名称:現在無し (笑) ´д` ;
収穫の手順は以下になります。
言葉で説明するのは困難ですがこんな感じです。
あとは貴方の想像力に任せますのでヨロシクっ!
***1グループ総員数6名***
ネットキャッチャー3名(ドライバー1,ベルトコンベアー操作2名)
トラクター兼シェイカー1名(ドライバー)
トラクタードレー上2名(ナツメヤシの選別とパレットへの積載)
①キャッチャーがネットを閉まったまた木へ移動
②位置を定めマシンで挟み上部へ移動しネットを広げる
③シェイクマシンは下部を挟み待機
④シェイクマシンが準備完了したらキャッチャー上のドライバーが
遠隔操作でシェイクマシンを振る
⑤シェイクマシンに配置された作業員2名はネットを伝って落ちてくる
ナツメヤシをベルトコンベアーを操作しカゴに5キロほど落とす
これを収納場所が一杯になるまでカゴを変えながら入れ続ける
⑥ある程度熟しているものを落としたらキャッチャーはネットを閉じ下部へ降り
次の木へ移動開始
⑦トラクターもシェイカーを引き移動
⑧キャッチャーの収納場所が満タンになった時点でトラクターに
スライド式でカゴを移動させる
⑨この一連の作業の間、ドレー上の2名は選別とパレットへの積載作業をする
(10)作業員はたまに音楽にノッテくるとダンスしながら作業する
伝わりますでしょうか?´д` ;
キャッチャーマシンの収納場所
トラクターに移しているところ
キャッチャーマシンからドレー上の様子
トラクターの二人は中学3年生 早朝から午後まで手伝ってくれます
ところでこっちの中学生は未だ10代だからといって様々な場面において子供扱いされていないような気がします。毎日ではないですが、大人達に混じってしっかり作業しています。大型マシンの扱いも14歳くらいになれば大人に教わり始め、慣れてくれば作業員を乗せ運転を任されたりもします。日本ではなかなか目にすることができない光景だと思います。
中3でも堂々運転!
毒の棘に注意だよ!低木メジュールの収穫( *`ω´)
タラの木にも棘があるようにナツメヤシの木も低いと野生動物に甘い実が狙われるというのを知っているのでしょう。
低木のメジュールにはその先端に毒を持った長い棘が房の元にたくさん生えています。
毒の脅威については前回の投稿に書いた通りですが、どれだけ注意をしていても
刺さる時は刺さります!!!
大型マシンが入り込めないメジュールの低木
これらのヤシの木には中型マシンで袋の下から潜り込むように入り
袋を直接手で揺らし実を落とし袋だけを回収していきます。
満載になったら別のトラクターを呼び積み替え、農園に点在する仕分けとカゴ入れ、パレットへの積載場所まで運びます。
とまあ、こんな感じで毎日やっています。
小国ですが農業技術大国であるイスラエルならではのハイテクマシン✖️人力が
ナツメヤシ収穫における鍵といえます!( ^ω^ )
それでは午後は暑すぎるのでシエスタしまーす
レヒトラオート!